パッシブデザイン 木の家に暮らす
日本列島は、北緯28度から45度にかけて南北に長く連なっている、それ故、気候の地域差も大きく、亜熱帯気候から寒帯気候まで変化に富んでいる。
また、緯度が低いことから、寒さの割には豊かな日射量に恵まれている、実際、日本は世界有数の太陽に恵まれた国だ。
一方、北海道をのぞいて高温多湿の気候であり、夏には多くの地域で30度を超え、蒸し暑い日々が続く。
日本の住まいは、「夏を旨とすべし」を根本的な原理として、高温多湿に対して用意周到な備えをしてきました。
しかしながら、この夏への備えは、冬になると、耐え難い寒をもたらしてことも事実です。
こんな日本の気候風土に適合した、快適さをもたらす建築的工夫:パッシブデザインとはどんな手法なのか、夏、冬について考えてみよう。
"パッシブデザインの原点"
建築あるいは住宅は必ず敷地の上に建ちます、そしてその敷地の、土地としての場所性は全て異なります。
昔、”住まい”が創られるとき、その土地の気候風土(緑、風、音、水、気温、湿度、太陽)に配慮し、様々な環境制御の知恵や工夫がなされた。
例えば、夏場の場所による微妙な気温の違いを利用し冷気の井戸をつくる工夫や、太陽高度を考慮した上で濡れ縁や、日よけを効果的に活用し、日差しを遮る工夫などです。
”住まい”の設計行為のなかで、敷地から環境を読み、熱や、空気、風の動きを考え、植裁の働きや位置を考慮にいれてプランし、断面を考え、形態を練り、材料を選択する,
そんな配慮をデザインの規範とすることをパッシブデザインといいます。
さらに仕上げ素材を吟味するとき五感や皮膚感覚に基づく人の生理を基本におき、住み手の側の感覚を大事にすることもパッシブデザインの手法と言っていいでしょう。
そして、パッシブデザインによる空間は、さわやかさ、清楚さ、健康さを感じさせるのが特徴だ。
自然の中に欠点をさがしだして、それを克服するのではなく、そこに良さを見いだして感動する姿勢に、パッシブデザインの原点があります。
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