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木に家に暮らす清水建築工房

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外の冷気を中に入れない                 木の家に暮らす

 一般的に、住まいに取り込まれた風を、通風といって表現することが多いと思います、しかし、一口に通風といっても、通り抜ける風に、僕たちはいろんな用途を託します。
 通風には、3種類の用途があるのではないでしょうか、それは、"体感温度を下げる通風","住まいを冷やす通風"、"熱を逃がす通風"の3種類です。

 ”体感温度を下げる通風”

 夏の日中でも樹木の下で、風に当たると涼しく感じます、体感温度を下げる通風とは、文字どうり、僕たちの体温を下げてくれる風です、風が0.1m/s増すと、体感温度は0.9度ぐらい下がると言われています。
 同じ温度でも、室内に風を取り込んであげれば、涼しき感じます。
 そのとき、住まいの窓の配置や大きさも、風を上手に取り込むために重要です、風上、風下とも同じ大きさの窓だと、風は良く通ります。

 ”住まいを冷やす通風”

 住まいを冷やすとは、夜間の放射冷却によって冷やされた外気を住まいに取り込み、住まいに”冷気を蓄える”ことです。
 夜間、住まいをの窓を十分開放して、放射冷却により冷気を十分通すことが必要です、しかし、防犯上、無防備に1階の窓を開け放つことは不可能ですが、2階以上の窓を解放することは、工夫すれば出来るでしょう、例えば吹き抜けの上部に付けられた窓などです。
 夜間放射冷却の項で述べたように、吹き抜けなどで上の方に開口部を持つと、上から冷たい空気が入って暖かい空気が上に抜けていく、そういう冷気を残した換気が可能になります。
  夜間、十分に住まいを冷や(蓄冷す)すこと出来れば、日中、窓を開けなくても涼しく快適に過ごすことが出来る。
 松尾芭蕉の句に、「ひやひやと壁をふまえて昼寝かな」というのがあります、壁からの冷気にふれて、気持ちよく昼寝をしている情景が目に浮かびます。
 床がヒンヤリしていて昼寝をしてしまうことは良くありますが、壁も熱を遮断して冷やしてあげれば、気持ちの良い居住域が出来るということでしょう。
 ”熱を逃がす通風”
 現代の住まいは発熱体といっていいかもしれません、TV、冷蔵庫、照明器具などの家電製品は、使用すれば熱を放出しますし、人も発熱します。
 人のエネルギー代謝量を体表面積当たりの熱量で表すと、安静時で58.2w/m2になります、これは100wmの電球に相当します、だから、涼しく快適に過ごすためには、この熱を逃がしてあげる通風を計画上手にすることが重要になります。